34PM15第34回 柔道整復師国家試験 過去問

病理学・一般臨床医学神経・画像・意識障害脳画像・脳卒中

頭部画像を別に示す。考えられる診断はどれか。

34PM15の問題画像
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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、頭部CTとMRI画像から、考えられる疾患を判断します。

特に重要なのは、MRI拡散強調画像(DWI)で高信号を示している点です。DWIで白く目立つ病変は、急性期の脳梗塞を疑う大きな手がかりになります。

解説

提示画像は、上からCT画像MRI T2強調画像、**MRI拡散強調画像(DWI)**です。

DWI画像では、画像上の右側、表示上の「左」と示された側の大脳半球に、白く高信号を示す領域がみられます。これは急性期脳梗塞でみられやすい所見です。

脳梗塞では、脳血管が閉塞して脳組織が虚血になります。急性期には水分子の動きが制限されるため、DWIで高信号として描出されます。CTでは発症早期に明らかな変化が目立たないこともあります。

一方、脳出血やくも膜下出血では、CTで高吸収域として血腫やくも膜下腔の出血が目立つことが多くなります。この画像では、DWIでの高信号が診断の中心となるため、脳梗塞が最も考えられます。

図で見るポイント
急性期脳梗塞では、MRI拡散強調画像(DWI)で白く高信号になる病変を探します。CTで出血が明らかでなく、DWIで限局した高信号があれば脳梗塞を考えます。

臨床でのイメージ
脳梗塞では、片麻痺、構音障害、失語、感覚障害、視野障害などが急に出現します。柔道整復師の現場でも、急な神経症状がある場合は施術対象として扱わず、速やかな医科受診や救急対応が必要です。

選択肢の確認

1.脳梗塞
正しい。
MRI拡散強調画像(DWI)で左大脳半球に高信号域がみられます。DWI高信号は急性期脳梗塞を示す重要な所見です。CTで明らかな出血所見が目立たない点も、脳梗塞を考える根拠になります。

2.脳出血
誤り。
脳出血では、CT画像で血腫が高吸収域として描出されることが多いです。この画像では、診断の決め手となるのはDWIの高信号であり、急性期脳梗塞を考える所見です。

3.外傷性脳損傷
誤り。
外傷性脳損傷では、受傷機転に加えて、脳挫傷、急性硬膜外血腫、急性硬膜下血腫、外傷性くも膜下出血などの所見を確認します。この画像では外傷による出血や脳挫傷を示す所見より、DWI高信号による脳梗塞が考えやすいです。

4.くも膜下出血
誤り。
くも膜下出血では、CTで脳溝やシルビウス裂、脳底槽などのくも膜下腔に高吸収域がみられることが典型的です。この画像では、くも膜下腔の出血よりも、DWIでの限局した高信号が目立つため、脳梗塞が適切です。

覚えるポイント

  • 急性期脳梗塞はMRI拡散強調画像(DWI)で高信号になりやすい。
  • 脳出血はCTで高吸収域の血腫を確認する。
  • くも膜下出血はCTでくも膜下腔の高吸収域を確認する。
  • 急な片麻痺、ろれつ困難、失語、顔面のゆがみなどは脳卒中を疑い、速やかな救急対応が必要。
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