112A3|第112回 医師国家試験 過去問
高尿酸血症をきたさないのはどれか。
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正解: d
正答
d Fanconi症候群
この問題のポイント
尿酸値は産生量と腎排泄量の釣り合いで決まります。近位尿細管の再吸収障害では、尿酸が尿中へ失われます。
解説
Fanconi症候群は近位尿細管の多くの物質の再吸収が障害される病態です。尿酸だけでなく、ブドウ糖、アミノ酸、リン、重炭酸なども尿中へ失われます。そのため尿酸排泄が増え、低尿酸血症をきたすことがあります。
他の選択肢は尿酸の産生増加、または排泄低下によって高尿酸血症を生じます。腎臓の病気をすべて尿酸排泄低下と一括せず、糸球体濾過の低下と尿細管での再吸収障害を分けて考えるのがポイントです。
選択肢の確認
a サイアザイド系利尿薬
高尿酸血症をきたします。体液量減少や尿細管での尿酸排泄の低下が関与します。
b Lesch-Nyhan症候群
高尿酸血症をきたします。HGPRT欠損でプリンの再利用が障害され、プリン合成と尿酸産生が増加します。
c 腫瘍崩壊症候群
高尿酸血症をきたします。大量の腫瘍細胞の崩壊によって核酸が放出され、その代謝で尿酸が増加します。
d Fanconi症候群
正答。高尿酸血症の典型的原因ではありません。近位尿細管の尿酸再吸収障害により、低尿酸血症をきたし得ます。
e 慢性腎不全
高尿酸血症をきたします。腎機能低下によって尿酸の腎排泄が低下します。
覚えるポイント
- 産生増加:細胞崩壊、プリン代謝異常。
- 排泄低下:腎機能低下、利尿薬。
- Fanconi症候群:再吸収障害による尿酸喪失。
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