112B1|第112回 医師国家試験 過去問
標準予防策〈standard precautions〉について正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: b
正答
b 医療者の手指衛生を徹底する。
この問題のポイント
標準予防策は、感染症の診断の有無にかかわらず、すべての患者への診療・ケアで行う基本的対策です。
解説
血液、汗を除く体液・分泌物・排泄物、傷のある皮膚や粘膜には感染性物質が含まれ得ると考えます。感染症が分かっている患者だけを対象にすると、無症候感染や未診断の感染からの伝播を防げません。
手指衛生はその中心です。患者に触れる前後、清潔操作の前、体液に触れる危険の後、手袋を外した後など、適切なタイミングで実施します。予想される曝露に応じた手袋・ガウン・マスク・眼の防護、安全な注射、器材や環境の管理も含みます。空気・飛沫・接触感染対策が必要な場合は、標準予防策に追加します。
選択肢の確認
a 患者を隔離する。
誤り。すべての患者を隔離する対策ではありません。病室配置や隔離の必要性は感染経路や伝播の危険に応じて判断します。
b 医療者の手指衛生を徹底する。
正しい。手を介した病原体の伝播を防ぐ基本であり、手袋を使った場合にも必要です。
c 感染症と診断してから開始する。
誤り。未診断・無症候の感染も想定し、診断を待たずに実施します。
d 感染症の治療が済んだら終了する。
誤り。感染症の治療終了後も、患者へのケアに伴う曝露リスクに応じて継続します。
e 特定の感染症への対策として実施する。
誤り。特定の病原体だけを対象とせず、すべての患者に適用する基本策です。
覚えるポイント
- 標準予防策は「全患者・全場面の基本」です。
- 感染経路別予防策は必要に応じて追加します。
掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。
問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。