112C11|第112回 医師国家試験 過去問
胃粘膜下腫瘍の診断に有用なのはどれか。
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正解: c
正答
c 超音波内視鏡
この問題のポイント
表面が正常粘膜で覆われた隆起では、粘膜面だけでなく胃壁のどの層から発生したかを調べる。
解説
胃粘膜下腫瘍は、通常の内視鏡では正常に近い粘膜に覆われた隆起として見える。GIST、平滑筋腫、脂肪腫、異所性膵などが鑑別となり、壁外からの圧迫でも似た外観を呈する。表面の拡大観察や色素散布だけでは、胃壁内部の構造や発生層を十分に評価できない。
超音波内視鏡〈EUS〉は胃壁を層構造として描出し、腫瘍の大きさ、発生層、内部エコー、境界、周囲臓器との関係を調べられる。例えば筋層に由来する低エコー腫瘍と、粘膜下層の高エコー腫瘍では鑑別が異なる。必要に応じてEUS下で組織を採取して病理診断につなげる。ただし超音波所見のみで良悪性や組織型を必ず確定できるわけではなく、病変の性状と臨床経過を合わせて判断する。
選択肢の確認
a 拡大内視鏡
誤り。粘膜表面や微小血管を詳しく観察する方法で、主に粘膜性病変の評価に有用である。胃壁内の発生層は十分わからない。
b 色素内視鏡
誤り。色素によって粘膜表面の凹凸や範囲を強調する検査であり、粘膜下の内部構造の評価には適さない。
c 超音波内視鏡
正しい。超音波により胃壁の層構造と腫瘍内部を描出し、発生層や壁外圧迫の有無を判断できる。
d カプセル内視鏡
誤り。カプセルが撮影する消化管粘膜を観察する検査で、主に小腸の評価に用いられる。胃粘膜下病変の層構造は調べられない。
e ダブルバルーン内視鏡
誤り。小腸深部への到達を可能にし、観察や生検・処置を行う内視鏡である。胃粘膜下腫瘍の発生層を調べる目的とは異なる。
覚えるポイント
粘膜下腫瘍はEUSで「どの層から、どのような内部構造で発生するか」を確認する。
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