112C5|第112回 医師国家試験 過去問

総合診療・救急・ケア救急・集中治療災害医療・トリアージ

圧力波による一次爆傷を受けにくいのはどれか。

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正解: d

正答

d 胸 椎

この問題のポイント

一次爆傷は爆風による圧力波そのものの障害であり、飛散物や吹き飛ばされた際の外傷と区別する。

解説

爆発による圧力波は、密度の異なる組織の境界や気体を含む臓器に大きな応力を生じさせる。鼓膜、中耳、肺、消化管が代表的な障害部位で、眼球にも圧力波による損傷が起こり得る。一方、胸椎は主として骨からなる充実性の構造であり、選択肢の中では圧力波による一次爆傷を受けにくい。

ただし爆発現場で胸椎が損傷しないという意味ではない。破片による損傷は二次爆傷、身体が吹き飛ばされ地面や構造物に衝突して生じる損傷は三次爆傷に分類される。胸椎骨折はこれらの機序で起こり得る。一次爆傷では外表の傷が少なくても肺出血や腸管損傷を伴う場合があり、耳の所見だけで重症度を判断しない。

選択肢の確認

a 眼 球
誤り。眼球は圧力波によって損傷し得る。眼の爆傷には飛散物による二次損傷も多いが、一次爆傷の対象から外れない。

b 鼓 膜
誤り。鼓膜は空気と組織の境界にあり、圧力変化に弱い。鼓膜穿孔は代表的な一次爆傷である。

c 肺
誤り。空気を含む肺胞と組織の境界に圧力が作用し、肺出血、肺挫傷、気胸などの爆傷肺を生じる。

d 胸 椎
正しい。胸椎は気体を含む臓器と比べ、圧力波そのものによる障害を受けにくい。ただし衝突や飛散物による骨折は起こる。

e 消化管
誤り。消化管は腔内にガスを含み、圧力波で腸壁出血や穿孔などを生じることがある。

覚えるポイント

一次爆傷は圧力波、二次爆傷は飛散物、三次爆傷は身体の移動・衝突による。

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