112C6|第112回 医師国家試験 過去問

小児・周産期・女性医学小児科成長発達・健診

女子の二次性徴のうち最も遅れてみられるのはどれか。

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正解: e

正答

e 全身の骨端線閉鎖

この問題のポイント

思春期の変化は開始時期と完成時期を区別し、初経後にも骨の成長が残ることを押さえる。

解説

女子の思春期では、通常は乳房の発育が早い段階で始まり、子宮の発育、陰毛の出現、身長の急速な伸びなどが続く。初経はこれらがある程度進んでからみられ、一般に乳房発育開始から約2〜3年後に起こる。ただし個々の徴候の順序や時期には個人差がある。

エストロゲンは思春期の成長を促すと同時に骨成熟を進め、最終的には骨端線を閉鎖させる。初経が始まってもすべての骨端線が閉鎖しているわけではなく、その後も一定期間は身長が伸びる。したがって選択肢の中で最も遅いのは、全身の骨端線閉鎖である。「初経=成長の完全終了」と考えないことがポイントになる。骨年齢はこの成熟の程度を評価する指標として用いられる。

選択肢の確認

a 初 経
誤り。初経は思春期の比較的後半に起こるが、初経後にも成長余地があり、全身の骨端線閉鎖より早い。

b 子宮発育
誤り。卵巣由来のエストロゲンの作用で子宮は思春期から発育する。すべての骨の成長が終わった後に始まるものではない。

c 恥毛発生
誤り。恥毛の出現には副腎・性腺由来のアンドロゲンが関与し、多くは全身の骨端線閉鎖より前にみられる。

d 乳房発育
誤り。乳房発育は女子の思春期開始を示す代表的な初期所見であり、通常、初経より早く始まる。

e 全身の骨端線閉鎖
正しい。性ホルモンにより骨成熟が進み、思春期の後半に骨端線が閉鎖して長軸方向の成長が終わる。

覚えるポイント

乳房発育が早期、初経がその後、全身の骨端線閉鎖はさらに後。初経後も一定の身長増加がある。

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