112F19|第112回 医師国家試験 過去問

社会医学・医療システム公衆衛生疫学・保健統計

平成8年と平成26年の患者調査を比較して、患者数が最も増加したのはどれか。

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正解: a

正答

a

この問題のポイント

患者調査の患者数は、医療を受けている患者を推計した値です。疾患の真の発症頻度そのものと同一ではありません。

解説

平成8年から平成26年の比較では、うつ病や双極性障害などを含む気分障害の患者数の増加が、選択肢の中で最も大きくなっています。気分障害は平成8年約43万人から平成26年約112万人へ増加しました。認知度の向上、受診行動や診断、医療提供体制の変化なども推計患者数に影響します。社会のストレス増加だけで原因を断定したり、全ての精神疾患が同じ率で増えたと解釈したりしないことが大切です。

選択肢の確認

a 気分障害
正しい。うつ病などの気分障害は、この期間に総患者数が大きく増加した代表的な疾患群です。

b 統合失調症
誤り。統合失調症の患者数にも年次変化はありますが、この2時点の比較で最も増えた選択肢ではありません。

c 血管性認知症
誤り。高齢化で認知症への対応は重要ですが、本選択肢は認知症全体ではなく血管性認知症です。増加最大の気分障害とは異なります。

d アルコール依存症
誤り。アルコール依存症は医療につながらない人も多く、患者調査の値だけで実態全体を把握できません。この比較で最大の増加ではありません。

e 神経性食思〈欲〉不振症
誤り。神経性やせ症に対する診療需要はありますが、提示された期間・疾患群で増加が最大なのは気分障害です。

覚えるポイント

患者数の統計は対象年、疾患分類、推計方法を確認します。受療患者数の増加と発症率の上昇を同一視しません。

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