113A11|第113回 医師国家試験 過去問

内科系内分泌・代謝副腎疾患

褐色細胞腫摘出後早期に注意すべきなのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: c・d

正答

c 低血圧、d 低血糖

この問題のポイント

褐色細胞腫の摘出直後はカテコールアミンが急減するため、低血圧と反跳性低血糖を監視します。術前の高血圧・高血糖と逆の変化です。

解説

カテコールアミンによる末梢血管収縮が解除されると、血管が拡張して血圧が低下します。もともとの循環血液量減少や術前のα遮断薬の作用も影響します。また、カテコールアミンが抑えていたインスリン分泌が回復し、糖産生への刺激も減るため、血糖が下がり得ます。

術後早期には血圧・循環血液量・血糖を繰り返し確認します。頻脈や発汗も低血圧・低血糖に伴って出ることはありますが、本問で選ぶべき直接的な管理対象は低血圧と低血糖です。高血圧が残る場合にも原因を評価します。

選択肢の確認

a 頻 脈
本問の正答ではありません。反射性に頻脈が出ることはありますが、摘出後の主要な病態として低血圧・低血糖を監視します。

b 頭 痛
本問の正答ではありません。術前のカテコールアミン過剰による代表症状ですが、摘出後早期に予測する主要な変化とは異なります。

c 低血圧
正しい。血管収縮の解除、相対的な循環血液量不足、α遮断薬の残存作用などで起こります。

d 低血糖
正しい。インスリン分泌抑制が解除され、反跳性に血糖が低下することがあります。

e 発汗過多
本問の正答ではありません。発汗は低血糖の徴候になり得ますが、直接監視すべき異常として低血糖を選びます。

覚えるポイント

  • 褐色細胞腫摘出後は「低血圧・低血糖」です。
  • 術前と術後でカテコールアミンの状態が逆転します。

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