113B5|第113回 医師国家試験 過去問

小児・周産期・女性医学小児科小児科総論

成人と比較したときの乳児の特徴はどれか。

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正解: a

正答

a 尿濃縮力が低い。

この問題のポイント

乳児は腎機能が未熟で、成人ほど尿を濃縮できません。体重に対する水の出入りが多く、脱水を起こしやすい特徴があります。

解説

腎尿細管の機能や髄質の濃度勾配が十分に成熟していないため、少ない尿量で溶質を排泄する能力が限られます。体重に占める体液の割合が大きく、水分代謝が速い一方、発熱・下痢・摂取不良などで水分を失うと短期間で状態が悪化し得ます。

成長と高い代謝を支えるため、体重あたりの水分・エネルギー必要量は成人より多くなります。不感蒸泄は皮膚の成熟度、体温、呼吸、周囲の湿度などに左右されます。「体が小さいから、体重や体表面積で割っても必要量・損失量が少ない」とは考えません。

選択肢の確認

a 尿濃縮力が低い。
正しい。腎の尿濃縮機能が未熟で、水分不足時にも成人と同程度には尿を濃くできません。

b 体重あたりの体液の割合が少ない。
誤り。体重に占める体液の割合は成人より多く、特に細胞外液の割合が大きい特徴があります。

c 体重あたりの水分必要量が少ない。
誤り。体重あたりの水分必要量は成人より多く、水分代謝の回転が速い状態です。

d 体表面積あたりの不感蒸泄量が少ない。
誤り。乳児の不感蒸泄は少ないとはいえず、皮膚・呼吸からの喪失を考慮します。成熟度や環境でも変化します。

e 体重あたりのエネルギー必要量が少ない。
誤り。成長と代謝に必要なため、体重あたりのエネルギー必要量は成人より多くなります。

覚えるポイント

  • 乳児は体液割合が大きく、尿濃縮力が低く、水分代謝が速い。
  • 必要量は総量と体重あたりの量を区別して考えます。

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