113B8|第113回 医師国家試験 過去問
腹部エックス線写真を別に示す。 腹部の診察で波動が認められると考えられるのはどれか。

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正解: d
正答
d ④
この問題のポイント
腹部の波動は、打診・触診の刺激が腹腔内の液体を介して伝わる腹水の所見です。④は腹水を示唆する腹部全体の濃度上昇と腸管の中央への偏りがあります。
解説
④では腹部が膨らみ、下腹部を中心に軟部組織濃度が広がって、腸管ガスが比較的中央・上方へ集まっています。大量腹水があるとこのような分布となり、腹部診察で波動や移動性濁音を認め得ます。
①・②・⑤では拡張腸管とガスが目立ち、特に立位の①・⑤では鏡面像を認め、主に腸閉塞などのガス貯留を考えます。③は④のようなびまん性の腹水所見に乏しい画像です。単純写真で腹水の有無を確定するのではなく、超音波などで確認します。
選択肢の確認
a ①
誤り。拡張した腸管ガスと鏡面像が目立ち、腹水による波動より腸管内容の通過障害を考える画像です。
b ②
誤り。臥位で多数の拡張腸管がみられ、主な所見は腸管内のガス貯留です。
c ③
誤り。大量腹水による腹部全体の濃度上昇や腸管の中央への集簇が、④ほど示されていません。
d ④
正しい。腹水を示唆する全体の濃度上昇と腸管ガスの中央への偏りがあり、波動を認めると考えます。
e ⑤
誤り。立位で小腸の拡張と複数の鏡面像が目立ち、腸閉塞を示唆します。
覚えるポイント
- 腹水は波動と移動性濁音、腸管ガスは鼓音と対応させます。
- 単純写真の推定は超音波などで確認します。
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