113C19|第113回 医師国家試験 過去問
マグネシウムの欠乏に関連するのはどれか。2つ選べ。
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正解: b・d
正答
b 不整脈、d テタニー
この問題のポイント
低マグネシウム血症では神経筋の興奮性と心筋の電気的安定性が障害される。亜鉛欠乏の皮膚・味覚症状と区別する。
解説
マグネシウムは多くの酵素反応やATPの働きに関わり、神経・筋の興奮、細胞膜を介する電解質の移動を調節する。欠乏すると筋けいれん、振戦、テタニー、不整脈などを生じる。重症例では心室性不整脈が問題となり、torsades de pointesの治療にもマグネシウムが用いられる。
低マグネシウム血症は、消化管からの喪失、アルコール多飲、薬剤に伴う腎からの喪失などで起こる。PTHの分泌・作用の障害により低カルシウム血症を伴い、腎でのカリウム喪失により低カリウム血症も合併しやすい。そのため、カルシウムやカリウムを補充しても改善しにくい場合にはマグネシウム不足を確認する。脱毛、皮膚炎、味覚障害の組合せは、むしろ亜鉛欠乏を考える手掛かりである。
選択肢の確認
a 脱 毛
誤り。脱毛は亜鉛欠乏などで典型的であり、マグネシウム欠乏の代表的症状としては選ばない。
b 不整脈
正しい。心筋のイオン輸送と電気的安定性が障害され、心室性不整脈などを起こし得る。
c 皮膚炎
誤り。皮膚炎は亜鉛欠乏や特定のビタミン欠乏などを考える症状で、マグネシウム不足の代表ではない。
d テタニー
正しい。神経筋の興奮性亢進によりテタニーを生じ、合併する低カルシウム血症も関与する。
e 味覚障害
誤り。味覚障害は亜鉛欠乏で重要な症状である。マグネシウムの欠乏症状との取り違えに注意する。
覚えるポイント
- Mg欠乏:不整脈、テタニー、低K・低Caの合併。
- 亜鉛欠乏:皮膚炎、脱毛、味覚障害。
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