113E14|第113回 医師国家試験 過去問

内科系消化器内科肝疾患・門脈圧亢進

高度な門脈圧亢進を伴う肝硬変患者で認められないのはどれか。

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正解: b

正答

b Rovsing徴候

この問題のポイント

肝硬変と門脈圧亢進では、腹水、側副血行路、脾腫が重要です。Rovsing徴候は虫垂炎などでみる腹膜刺激に関係する所見です。

解説

門脈圧が上がると脾臓がうっ血して腫大し、門脈系から体静脈系への側副血行路が発達して腹壁静脈が目立つことがあります。肝硬変ではアルブミン合成低下と水・Na貯留も加わり、腹水や下腿浮腫が生じます。

腹水は体位で移動するため、打診による濁音の範囲も移動します。Traube三角は通常胃内ガスにより鼓音を示しますが、脾腫では濁音になることがあります。一方、Rovsing徴候は左下腹部の圧迫により右下腹部痛が誘発される所見で、門脈圧亢進から説明する所見ではありません。

選択肢の確認

a 下腿の浮腫
認め得ます。低アルブミン血症や腎でのNa・水貯留などにより、下腿に浮腫が生じます。

b Rovsing徴候
正答。門脈圧亢進の所見ではありません。虫垂炎などで右下腹部の腹膜刺激を評価する徴候です。

c 腹壁静脈の怒張
認め得ます。門脈圧上昇に伴う側副血行路の発達により、腹壁の静脈が怒張します。

d Traube三角の濁音
認め得ます。脾腫により、本来胃泡の鼓音が聞こえる領域が濁音になることがあります。単独で脾腫を確定する所見ではありません。

e 濁音界の位置移動〈shifting dullness〉
認め得ます。腹水が重力で移動するため、仰臥位から側臥位などへ体位を変えると濁音の境界が移ります。

覚えるポイント

  • 門脈圧亢進:脾腫、側副血行路、腹水。
  • shifting dullnessは腹水、Rovsing徴候は腹膜刺激の評価です。

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