113E15|第113回 医師国家試験 過去問

外科系整形外科

脊柱側弯症の検診で体幹を前屈させて観察するのはどれか。

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正解: b

正答

b 肋骨隆起

この問題のポイント

側弯症は正面からの左右への曲がりに、椎体の回旋が加わる立体的な変形です。前屈検査では左右非対称の肋骨隆起を観察します。

解説

Adams前屈テストでは、膝を伸ばし、両手をそろえて体幹を前に倒してもらい、後方から背部の高さを観察します。胸椎の回旋に伴い肋骨も回るため、一側の胸背部が高くなる肋骨隆起が分かりやすくなります。腰椎部では腰部の左右非対称をみます。

検診は疑い例を見つけるためのもので、前屈検査だけで側弯角を確定するわけではありません。必要に応じて立位X線でCobb角などを評価します。前に曲がる可動域や疼痛も診察では参考になりますが、本問で前屈させる主目的は回旋変形に伴う背部の非対称の検出です。

選択肢の確認

a 背筋力
誤り。背筋力は抵抗を加えた筋力検査などで評価します。前屈位を後ろから眺める目的ではありません。

b 肋骨隆起
正しい。椎体・胸郭の回旋に伴う肋骨隆起が前屈で目立ち、構築性側弯を疑う所見になります。

c 呼吸障害
誤り。高度側弯では呼吸機能障害を伴うことがありますが、前屈テストは換気機能を測る検査ではありません。

d 脊椎の柔軟性
本問では選びません。柔軟性を別途評価することはありますが、検診で前屈させて観察する主所見は背部の隆起・左右差です。

e 下肢への放散痛
誤り。下肢への放散痛は神経根障害などで問題になります。側弯検診の前屈観察で中心となる所見ではありません。

覚えるポイント

  • Adams前屈テストでは肋骨隆起と腰部の左右差をみます。
  • 側弯は左右への彎曲だけでなく回旋を伴う変形です。

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