113F4|第113回 医師国家試験 過去問
平成27年度の国民医療費について正しいのはどれか。
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正解: b
正答
b 国民所得に対する比率は10%を超える。
この問題のポイント
対象は平成27年度、すなわち2015年度の国民医療費である。国民所得に対する比率とGDPに対する比率を取り違えない。
解説
2015年度の国民医療費は42兆3,644億円で、国民所得に対する比率は10.91%、GDPに対する比率は7.96%であった。分母が異なるので、GDP比が10%未満であっても本問のbは正しい。国民医療費は、その年度に傷病の治療に要した費用を一定の範囲で推計した統計であり、保険者負担だけでなく公費負担や患者負担も含む。一方、介護保険の介護サービス費、正常分娩、予防接種、健康診断などを一括して含める総保健支出ではない。医科診療医療費は約30兆円と最大で、薬局調剤医療費より多い。65歳以上の割合は59.3%であり、高齢者の占める割合が大きいことと「8割超」であることは別である。年度を指定された統計問題は、その年度の公表値で判断する。
選択肢の確認
a 介護保険費用が含まれる。
誤り。介護保険の給付対象となる介護サービス費は国民医療費の集計範囲に含まれない。医療保険による診療との区別が必要である。
b 国民所得に対する比率は10%を超える。
正しい。2015年度は国民所得比10.91%であり、10%を超える。GDP比7.96%との混同に注意する。
c 一般診療所医療費は病院医療費より多い。
誤り。病院には入院医療など大きな費用が含まれ、一般診療所医療費より病院医療費の方が多い。
d 年齢階級別では65歳以上が80%を超える。
誤り。65歳以上は25兆1,276億円で、全体の59.3%である。80%は超えていない。
e 薬局調剤医療費は医科診療医療費より多い。
誤り。薬局調剤医療費は約7.98兆円で、約30.05兆円の医科診療医療費を下回る。
覚えるポイント
2015年度は総額約42.4兆円、国民所得比10.91%、65歳以上約6割。国民医療費と介護費、国民所得とGDPを区別する。
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