116B5|第116回 医師国家試験 過去問
脳・精神・感覚器・皮膚脳神経内科神経診察・髄液検査
意識障害のある患者に行うことが困難な身体診察はどれか。
解答・解説を見る
正解: d
正解
d 鼻指鼻試験
解説
鼻指鼻試験は、小脳性運動失調や協調運動障害をみる検査で、患者が指示を理解し、自分で手を動かして協力することが前提になります。
そのため、意識障害がある患者では実施が困難です。
実施しにくい検査
- d
鼻指鼻試験は随意運動を必要とするため、意識障害があると正しく評価できません。
意識障害があっても評価しやすい検査
- a 腱反射
他動的に誘発できます。 - b 項部硬直
他動的に頸部を動かして評価できます。 - c 対光反射
反射をみる検査であり、協力は不要です。 - e 膝立て試験(下肢ドロッピングテスト)
他動的に下肢を保持し、その落ち方を観察するため、意識障害があってもある程度評価できます。
ひっかけポイント
「意識障害があると全ての神経学的診察が難しい」と考えがちですが、反射や他動的に評価できる所見は診察可能です。
困るのは、患者の随意的協力が必要な検査です。
覚えるポイント
- 鼻指鼻試験 は協調運動の検査
- 随意的協力が必要
- 意識障害では実施困難