116C74|第116回 医師国家試験 過去問
総合診療・救急・ケア老年医学認知症・せん妄・CGA
便潜血陽性のため下部消化管内視鏡検査を行い、大腸癌と診断。腹腔鏡下手術を行い術後経過良好で退院予定。退院前に高齢者総合機能評価(CGA)を行う。 評価すべきこととして適切でないのはどれか。
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正解: a
正解
a 聴力
解説
CGA〈Comprehensive Geriatric Assessment〉は、高齢者を身体面、精神心理面、生活機能面、社会面から総合的に評価する方法です。
退院支援や在宅復帰の可否を考えるうえで、特に重要なのは次のような項目です。
- ADL
- 認知機能
- 運動機能
- 気分、意欲
- 必要に応じて社会背景や介護力
この問題では、評価項目として適切でないものを選ぶため、正解は聴力です。
各選択肢の検討
a 聴力
誤りです。臨床上、聴力低下が高齢者支援で重要なのは事実ですが、国試で問われるCGAの中核項目としては通常ここに含めません。
そのため、この設問では不適切と判断します。b 認知機能
適切です。認知機能低下は服薬管理、再受診、在宅生活継続に大きく影響します。c 運動機能
適切です。転倒リスクや移動能力、退院後の生活を考えるうえで重要です。d 気分・意欲
適切です。抑うつや意欲低下は活動性や治療継続に関わるため、CGAで重視されます。e 基本的日常生活動作〈ADL〉
適切です。食事、更衣、移動、排泄、入浴などの基本動作は、退院支援で最も重要な評価の1つです。
ひっかけポイント
- 実臨床では聴力や視力も当然重要ですが、この問題はCGAの代表的な評価項目を問う国試問題です。
- そのため、「高齢者で重要かどうか」ではなく、「CGAの中核として頻出かどうか」で判断するのがコツです。
覚えるポイント
- CGAでは、ADL、認知機能、運動機能、気分・意欲をまず押さえます。
- 国試では、感覚器の評価よりも、生活機能と認知、心理面が中心になります。