117C11|第117回 医師国家試験 過去問
内科系消化器内科食道・胃・十二指腸
後腹膜に固定されている臓器はどれか。
解答・解説を見る
正解: c
正解
c 十二指腸
解説
この問題のポイントは、腹腔内臓器と後腹膜臓器の違いを押さえることである。
後腹膜に固定されている臓器は、腹膜の後ろ側に位置し、腸間膜を持たず可動性が乏しい。
一方、腹腔内臓器は腹膜に包まれ、腸間膜によって支えられるため、比較的よく動く。
消化管の中で代表的な後腹膜臓器は十二指腸であり、本問ではこれを選ぶ。
なぜ十二指腸か
十二指腸は、消化管の中では典型的な二次性後腹膜臓器である。
国試では、**「十二指腸は固定されている」**と覚えておけばよい。
厳密には、胃に続く十二指腸球部は完全に後腹膜固定ではない。
ただし、試験では通常、十二指腸=後腹膜に固定として判断して問題ない。
各選択肢の検討
a 食道
誤りである。食道の大部分は縦隔内にあり、ここでいう後腹膜固定臓器として選ばない。b 胃
誤りである。胃は腹腔内臓器であり、可動性がある。c 十二指腸
正しい。消化管の中で代表的な後腹膜固定臓器である。d 空腸
誤りである。空腸は腸間膜を持つ腹腔内臓器である。e 横行結腸
誤りである。横行結腸は横行結腸間膜を持つ腹腔内臓器である。
ひっかけポイント
消化管はどれも腹腔内で動くように見えるため、十二指腸まで腹腔内臓器と考えてしまうのが典型的な誤答である。
国試では、次の並びを意識すると整理しやすい。
- 胃:腹腔内
- 十二指腸:後腹膜固定
- 空腸、回腸:腹腔内
- 上行結腸、下行結腸:後腹膜固定
- 横行結腸、S状結腸:腹腔内
覚えるポイント
腸間膜があって動くものは腹腔内臓器、腸間膜がなく固定されるものは後腹膜臓器と考えると整理しやすい。
また、可動性のある臓器は捻転を起こしやすい、という関連知識も合わせて押さえておくとよい。
