117C3|第117回 医師国家試験 過去問
社会医学・医療システム臨床研究・EBM統計解析・バイアス
交絡因子について正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: b
正解
b 曝露因子と関連している。
解説
交絡因子とは、曝露とも関連し、結果とも関連するために、曝露と結果の真の関係をゆがめる因子である。
重要なのは、交絡は偶然誤差ではなく系統誤差、すなわちバイアスの一種である点である。
交絡因子の条件として、まず曝露因子と関連していることが必要なので、正しいのは b である。
交絡因子の基本
交絡因子は、一般に次の特徴をもつ。
- 曝露と関連している。
- 結果とも関連している。
- 曝露から結果への因果経路の途中にある因子ではない。
各選択肢の検討
a 偶然誤差の一種である。
誤りである。交絡は偶然誤差ではなく、系統誤差に分類される。b 曝露因子と関連している。
正しい。交絡因子の定義に含まれる重要な条件である。c コホート研究では発生しない。
誤りである。交絡はコホート研究でも症例対照研究でも起こりうる。d 統計的に有意でなければ無視できる。
誤りである。統計学的有意差の有無と、交絡の有無は別問題である。e データを収集した後には新しい交絡は発生しない。
誤りである。解析段階で交絡の存在が明らかになることもあり、収集後でも調整の必要性が問題となる。
覚えるポイント
交絡因子は、曝露とも結果とも関連する因子であり、研究結果をゆがめる。
国試では、偶然誤差ではなくバイアスであることを押さえておく。