117C51|第117回 医師国家試験 過去問
小児・周産期・女性医学小児科成長発達・健診
3歳2か月の女児。健康診査のため母親に連れられて来院した。上手に歩くことはできるが、①ひとりで階段を昇れない。上着を自分で脱ぐが、②ひとりでは着られない。同年齢の子ども達と遊べるが、③ルールのある遊びはできない。自分の名前は言えるが、④住所は言えない。物の大小はわかるが、⑤左右はわからない。 下線部のうち発達の異常が考えられるのはどれか。
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正解: a
正解
a ①
解説
3歳2か月児の発達として異常を考えるのは、① ひとりで階段を昇れないである。
この時期には、手すりを使うなどしながらでも、ひとりで階段を昇ることはおおむね可能になってくる。したがって、階段昇降がまったくできない場合は、粗大運動発達の遅れを考える。
各項目の見方
① ひとりで階段を昇れない
異常が疑われる。3歳頃には階段昇降が可能となるのが一般的である。② 上着を自分で脱ぐが、ひとりでは着られない
この年齢ではまだみられる。脱衣は早くからできても、着衣はより複雑で時間がかかる。③ ルールのある遊びはできない
3歳ではまだ自然である。ルールを理解して守りながら遊ぶ力は、より年長になって発達してくる。④ 住所は言えない
異常とはいえない。自分の名前を言えることは重要だが、住所を正確に言えることまでは通常求めない。⑤ 左右はわからない
これも異常とはいえない。左右の概念は3歳ではまだ未熟である。
ひっかけポイント
この問題では、**「3歳でどこまでできればよいか」**を細かく問われている。
誤りやすいのは、②、③、④、⑤をすべて高く見積もってしまうことである。
特に、衣服を着ること、ルール遊び、住所、左右は3歳ではまだ難しいことが多い。
覚えるポイント
3歳児では、まず
- 階段を昇れるか
- 名前が言えるか
- 簡単な衣服の操作ができるか
を目安にみる。
この問題では、階段をひとりで昇れないことが発達の遅れを示唆する。