117C67|第117回 医師国家試験 過去問
内科系感染症感染症総論
血液培養2セットを採取した後に集中治療室に入室し、抗菌薬投与を開始した。血液培養は2セットとも陽性となり、入室3日目にStaphylococcus aureusと同定された。 この結果を受けて実施すべきなのはどれか。2つ選べ。
2つ選択
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正解: b・e
正解
b 心エコー検査
e 血液培養再採取による陰性化の確認
解説
Staphylococcus aureus 菌血症が判明した場合、常に感染性心内膜炎を強く意識する必要がある。
この症例は、もともと発熱、心雑音、末梢の点状出血斑などがあり、感染性心内膜炎の可能性が高い。
なぜこの二つが必要か
心エコー検査
疣贅、弁破壊、逆流の有無を確認するために必須である。
まず経胸壁心エコーを行い、必要に応じて経食道心エコーへ進む。
血液培養再採取による陰性化の確認
S. aureus 菌血症では、適切な抗菌薬投与後も菌血症が持続することがある。
そのため、血液培養の陰性化確認は治療効果判定と治療期間決定に重要である。
各選択肢の検討
a 尿培養
必要になる場面はあるが、S. aureus 菌血症で最優先に追加する検査ではない。b 心エコー検査
正しい。感染性心内膜炎の評価に必須である。c 末梢神経伝導検査
この病態の評価には無関係である。d 血中エンドトキシン測定
グラム陰性菌敗血症で問題になりやすく、S. aureus 菌血症では優先しない。e 血液培養再採取による陰性化の確認
正しい。持続菌血症の有無を確認するため重要である。
ひっかけポイント
血液培養陽性と分かった時点で満足しやすいが、S. aureus が出たときはそこからが本番である。
国試では
- 心内膜炎を探す
- 血液培養の陰性化を確認する
この二つが定番である。
覚えるポイント
S. aureus 菌血症 = 感染性心内膜炎を必ず疑う。
追加で行うべきは、心エコーと再培養による陰性化確認である。