117E17|第117回 医師国家試験 過去問
内科系血液凝固・出血・血栓
プロトロンビン時間の測定を行う血液検体に最も適した抗凝固剤はどれか。
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正解: e
正解
e クエン酸ナトリウム
PT測定で使う抗凝固剤
プロトロンビン時間、PT や APTT などの凝固検査では、クエン酸ナトリウム入りの採血管を用います。
クエン酸ナトリウムは血液中のカルシウムを可逆的にキレートして一時的に凝固を止めるため、検査室で試薬により再びカルシウムを加えて凝固時間を測定できます。
この性質が凝固系検査に適しています。
検査実務でのポイント
凝固検査では、抗凝固剤と血液量の比率が重要です。
採血量不足があると検査値に影響しやすいため、規定量まで正確に採血する必要があります。
各選択肢の整理
a EDTA
誤りです。EDTA は血算検査に用いられる代表的な抗凝固剤です。カルシウムを強力にキレートするため、凝固検査には不適です。b ヘパリン
誤りです。ヘパリンは血液ガス分析や一部の生化学検査に使われますが、PT測定用ではありません。c ワルファリン
誤りです。ワルファリンは抗凝固薬であり、採血管に入れる抗凝固剤ではありません。d フッ化ナトリウム
誤りです。解糖を抑制する目的で血糖測定に用いられます。e クエン酸ナトリウム
正しいです。PT、APTT など凝固系検査の標準です。
ひっかけポイント
この問題では、ヘパリンとワルファリンが紛らわしい選択肢です。
ただし、凝固検査用の採血管として覚えるべきなのはクエン酸ナトリウムです。
覚えるポイント
- PT、APTT はクエン酸ナトリウム
- 血算は EDTA
- 血糖はフッ化ナトリウム
- ヘパリンは血液ガスで使うことが多い
採血管と検査項目の対応は頻出です。