117E46|第117回 医師国家試験 過去問
内科系感染症ウイルス・輸入感染症
搬入時に再度施行した鼻咽頭ぬぐい液を用いた新型コロナウイルス〈SARS-CoV-2〉抗原定性検査は陰性だった。 次に行うべき最も優先度の高い検査はどれか。
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正解: a
正解
a 新型コロナウイルス〈SARS-CoV-2〉PCR検査
病態の整理
この患者は、
- 同居家族に確定 COVID-19 患者がいる
- 発熱
- 乾性咳嗽
- 呼吸困難
という状況であり、COVID-19 の事前確率が高い症例です。
なぜ抗原陰性でも PCR を行うのか
抗原定性検査は迅速ですが、PCR 検査より感度が低く、臨床的に強く疑う症例では陰性でも否定できません。
したがって、事前確率が高いのに抗原検査が陰性だった場合は、次に
より感度の高い SARS-CoV-2 PCR 検査
で確認するのが最優先です。
他の選択肢より優先される理由
b インフルエンザウイルス迅速抗原検査
鑑別としては考えますが、この症例ではまず COVID-19 をしっかり除外、確認することが先です。
c アデノウイルス迅速検査
成人のこの臨床像で第一優先ではありません。
d マイコプラズマ迅速検査
肺炎の鑑別にはなりえますが、家庭内曝露歴が明確であり、優先順位は下がります。
e RSウイルス迅速検査
主に乳幼児で重要な検査であり、この症例では優先されません。
国試での判断軸
感染症の検査問題では、
事前確率が高いとき、感度の低い検査の陰性だけでは安心しない
ことが重要です。
- 抗原陰性
- でも臨床的には強く疑う
- ならば PCR
この流れを押さえておくと迷いません。
覚えるポイント
COVID-19 を強く疑う症例で抗原定性検査が陰性でも、次に行うべきは
SARS-CoV-2 PCR 検査
です。