118A45|第118回 医師国家試験 過去問
脳・精神・感覚器・皮膚皮膚科湿疹・炎症性皮膚疾患
50歳の女性。両手掌と両足底の皮疹を主訴に来院した。数年前から両手掌と両足底の皮疹が出現し消長を繰り返す。掻痒と疼痛がある。しばしば扁桃炎に罹患する。喫煙は20本/日を30年間。皮疹部の真菌検査は陰性。右手掌の写真(A)と右足の写真(B)を別に示す。 この患者に合併しやすい関節炎の部位はどれか。

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正解: b
正解
b 胸鎖関節
まず皮疹の診断を考える
この症例では、
- 手掌、足底の反復する皮疹
- 掻痒と疼痛
- 真菌検査陰性
- 喫煙歴
- 扁桃炎を繰り返す
という所見から、掌蹠膿疱症が最も考えられます。
掌蹠膿疱症は、手掌や足底に無菌性膿疱を繰り返す慢性疾患で、
喫煙や扁桃病巣感染との関連が有名です。
合併しやすい関節炎
掌蹠膿疱症では、前胸部の骨、関節病変を合併することがあり、
特に有名なのが胸鎖関節炎です。
この関連は、国試では
掌蹠膿疱症 + 胸鎖関節炎
という形で頻出です。
さらに広くみると、SAPHO症候群の一部として理解されることもあります。
各選択肢の検討
a 顎関節
誤りです。典型的な合併関節ではありません。b 胸鎖関節
正しいです。掌蹠膿疱症で最も有名な合併部位です。c 遠位指節間関節
誤りです。これは乾癬性関節炎で有名な部位です。d 仙腸関節
誤りです。SAPHO では関与しうることもありますが、掌蹠膿疱症でまず押さえるべき代表部位は胸鎖関節です。e 足関節
誤りです。非特異的で、掌蹠膿疱症に特徴的な合併関節炎の部位ではありません。
ひっかけポイント
皮疹だけを見ると、乾癬や白癬との鑑別が問題になります。
掌蹠膿疱症を考えるポイント
- 手掌、足底に限局しやすい
- 無菌性膿疱
- 真菌陰性
- 喫煙歴
- 扁桃炎との関連
乾癬性関節炎で有名な部位
- 遠位指節間関節
この違いを区別するのが重要です。
まとめ
この皮疹は掌蹠膿疱症が考えやすく、合併しやすい関節炎の部位は
胸鎖関節です。