119B38|第119回 医師国家試験 過去問
社会医学・医療システム医療倫理・医療安全医療安全・インシデント
80歳の男性。誤嚥性肺炎のため入院中である。入院翌日から①食事が再開され、その後、肺炎は改善し、入院7日目の昨日、②末梢静脈ラインからの点滴治療が終了となった。 患者のベッド周囲には③離床センサーが設置され、患者はトイレ歩行時にナースコールで看護師を呼び、④看護師見守りの下で、⑤スリッパを履き、トイレまで歩いている。 下線部のうち、この患者の転倒のリスクファクターはどれか。
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正解: e
正解
e ⑤ スリッパを履いて歩行
転倒リスクの考え方
入院患者の転倒では、履物の不適切さが重要なリスク因子です。
とくに スリッパ は、
- かかとが固定されない
- 脱げやすい
- 床で滑りやすい
ため、病棟歩行には不向きです。
この設問で見るべき点
誤嚥性肺炎で入院している高齢患者という背景だけでも転倒リスクはありますが、設問は 下線部のどれがリスクファクターか を問うています。
その中で明らかにリスクを増やすのは、⑤のスリッパ歩行です。
各選択肢の検討
a ① 食事再開
転倒リスクそのものを高める所見ではありません。b ② 点滴治療終了
ルートや点滴台の存在はむしろ転倒要因になりうるため、終了は安全性の面でプラスに働きます。c ③ 離床センサー設置
転倒予防のための対策であり、リスクファクターではありません。d ④ 看護師見守り下での歩行
これも転倒予防策であり、単独でリスクを高めるものではありません。e ⑤ スリッパを履いて歩行
正しい選択肢です。履物が不安定で、転倒の典型的な危険因子です。
ひっかけポイント
「離床センサーがあるから危険そう」「高齢だから全部リスク」と考えると迷います。
この問題では、予防策 と リスク因子 を区別することが大切です。
まとめ
下線部の中で転倒リスクファクターに当たるのは、⑤ スリッパを履いて歩行 です。