119B50第119回 医師国家試験 過去問

脳・精神・感覚器・皮膚精神科統合失調症・精神症候

診断はどれか。

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正解: b

正解

b 統合失調症

診断の考え方

この症例では、10代後半という好発年齢で、

  • 学業成績の低下
  • 意欲、集中力の低下
  • 不登校、引きこもり
  • 独り言や笑い声
  • 妄想的発言
  • 会話のまとまりにくさ

がみられます。

これは、前駆症状から陽性症状へ進展した統合失調症に典型的です。

統合失調症を支持する所見

陽性症状

  • 妄想
  • 独語、空笑から示唆される幻覚
  • 的外れな応答などの思考のまとまりの低下

陰性症状、機能低下

  • 意欲低下
  • 学業成績の低下
  • 不登校
  • ひきこもり

これらが高校2年ごろから持続しており、経過の長さも統合失調症に合います。

各選択肢の検討

  • a うつ病
    抑うつ気分や抑制が主ではなく、妄想や思考障害が前景にあります。

  • b 統合失調症
    正しい選択肢です。発症年齢、経過、陽性症状、社会機能低下が典型的です。

  • c パーソナリティ症
    長年の性格傾向が中心で、ここまで明らかな精神病性症状は通常説明しにくいです。

  • d 自閉スペクトラム症
    幼少時からの発達の偏りが基本ですが、この症例では幼少時に指摘がなく、思春期以降に精神病性症状が出ています。

  • e 双極症〈双極性障害〉
    躁状態に特徴的な多弁、観念奔逸、誇大性、睡眠欲求低下などが前景ではありません。

ひっかけポイント

父にうつ病の家族歴があるため、うつ病を選びたくなることがあります。
しかし、診断は家族歴ではなく本人の症状像で決めます。
この症例の中心は、気分症状ではなく精神病性症状と機能低下です。

まとめ

この患者の診断は、統合失調症です。

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