26AM39第26回 精神保健福祉士国家試験 過去問

旧カリキュラム(第26回)共通科目地域福祉の理論と方法

事例を読んで、N市において地域福祉計画の策定を担当しているD職員(社会福祉士)が策定委員会での意見を踏まえて提案したニーズ把握の方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 地域福祉計画の改定時期を迎えたN市では、その見直しに向け策定委員会で協議を行った。委員の一人から、「子育て世代に向けた施策や活動が十分ではない」という提起があった。また、これに呼応して、「子育て世代といっても、様々な環境で子育てをしている人がいる」「まずは子育て中の人の生の声を実際に聞いた方がよい」といった意見に賛同が集まった。Dは、こうした声を踏まえて、どのように多様な子育て世代のニーズを把握すれば良いかについて考え、最も有効と思われる方法を策定委員会に提案した。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

多様な当事者の生の声を相互作用の中で把握するには、背景の異なる当事者を集めたグループインタビューが適しています。

解説

策定委員会は、子育て中の人自身の声と、世代・環境の多様性を重視しています。世代や家庭環境等の異なる親を対象にしたグループインタビューなら、参加者同士の発言の触発や比較を通じて、共通ニーズと異なるニーズ、背景や意味を探索できます。職員面接や相談記録は支援者・相談利用者に偏り、特定校の座談会は地域・学校が限定されます。保育所全世帯アンケートは広く量的傾向を得られますが、未利用家庭を含まず、生の声を深く聞くという今回の目的には最適ではありません。選定時は参加しにくい層への配慮も必要です。

選択肢の確認

1.N市の子育て支援課の職員(社会福祉士)を対象とした個別インタビュー
誤り。支援者の専門的見解は得られますが、子育て中の当事者自身による多様な生の声を直接把握できません。

2.子育て中の親のうち、世代や環境等の異なる親たちを対象としたグループインタビュー
正答。最も適切です。背景の異なる当事者の対話から、共通点・相違点とその意味を質的に深く把握できます。

3.利用者支援事業の相談記録を対象とした質的な分析
誤り。既存記録から相談ニーズは把握できますが、相談していない層を含む多様な親の声を直接聞く方法ではありません。

4.特定の小学校に通う子どもの保護者を対象とした座談会
誤り。対象が一校の就学児保護者に限られ、乳幼児家庭や別地域など多様な子育て環境を十分に含められません。

5.保育所を利用している全世帯を対象としたアンケート調査
誤り。量的な傾向には有用ですが保育所未利用世帯を除外し、委員会が求める生の声の深い把握には最適ではありません。

覚えるポイント

グループインタビューは参加者間の相互作用から多様な意味を探索する質的方法。目的に合わせ、対象の偏りにも注意します。

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