26PM22|第26回 精神保健福祉士国家試験 過去問
次の記述のうち、ソロモン(Solomon, B.)が提唱したソーシャルワーク理論の説明として、正しいものを1つ選びなさい。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
ソロモンは、差別や抑圧によって力を奪われた人々が、自らの力と資源へのアクセスを回復するエンパワメント・アプローチを提唱しました。理論家と主要概念を対応させます。
解説
ソロモンは、スティグマを受ける集団に属する人が、社会構造上の障壁や否定的評価によって無力化される過程に注目しました。援助者が力を一方的に与えるのではなく、本人が既にもつ強みを認識し、自己決定を高め、資源や意思決定へのアクセスを拡大し、個人と環境の双方へ働きかけることを重視します。したがって、疎外・抑圧・パワーの剥奪からの脱却を述べた記述が該当します。
選択肢の確認
1.システム理論に生態学的な視点を導入し、有機体と環境との相互作用に焦点を合わせた生活モデルを確立した。
誤り。生活モデルの説明であり、ソロモンのエンパワメント・アプローチを表す記述ではありません。
2.クライエントが社会から疎外され、抑圧され、力を奪われていく構造に目を向け、無力な状態からの脱却を目指した。
正しい。抑圧構造とパワーの欠如を捉え、自己決定と資源へのアクセスを回復する考え方です。
3.心理的な側面と社会的な側面の双方を視野に入れて、クライエントを状況の中にある人間として捉えた。
誤り。心理社会的アプローチの基本的説明であり、ソロモン固有の主張として選ぶものではありません。
4.実践の構成要素を示しつつ、問題解決過程が人間のもつコンピテンスの拡大に関わると主張した。
誤り。問題解決アプローチに関する説明で、抑圧からのエンパワメントを中心とする記述ではありません。
5.直接的因果論や客観的事実を否定し、過去を重視せず、現在・未来志向の短期的アプローチを主張した。
誤り。解決志向短期アプローチの説明であり、ソロモンの理論とは異なります。
覚えるポイント
ソロモン=エンパワメント。無力化を個人の欠陥に還元せず、抑圧構造、強み、自己決定、資源アクセスを同時に捉えます。