27AM81第27回 精神保健福祉士国家試験 過去問

新カリキュラム(第27・28回)共通科目社会福祉調査の基礎

A市こども家庭センターでは、担当圏域の地域住民を対象に、児童虐待の発生予防に向けた活動への協力意向について多肢選択法による質問紙調査を実施することにした。その際、用いる質問文として、最も適切なものを1つ選びなさい。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

調査目的である住民本人の協力意向を、一つの論点について、中立的で分かりやすい言葉により尋ねている質問文を選ぶ。

解説

質問紙の質問文は、回答者によって意味が変わりにくい平易な表現を用い、一つの質問では一つの事柄だけを尋ね、特定の回答へ誘導しないことが基本である。また、調査したい概念と質問内容が対応していなければならない。本問の目的は「児童虐待の発生予防に向けた活動への、地域住民本人の協力意向」の把握である。選択肢4は、児童虐待の予防、小学校での取組、回答者本人の協力意向という対象を一つに絞り、価値判断を先に示さず尋ねているため、五つの中で最も適切である。なお、総務省統計局も、二つ以上の論点を一文で問うダブルバーレル、難解・曖昧な語、回答を方向づける誘導的表現を避け、質問を中立的にする必要を示している。

選択肢の確認

1.「あなたは、児童虐待を防止するための活動や、児童虐待があった家庭を支援するための活動に協力したいと思いますか。あてはまるもの1つを選択してください」――適切ではない。発生予防活動と虐待発生後の家庭支援という異なる二つの協力意向を一度に尋ねるダブルバーレル質問で、回答を一つに定めにくい。
2.「児童虐待を予防するためには地域で協力することが必要不可欠ですが、あなたは、地域での見守り活動に協力したいと思いますか。あてはまるもの1つを選択してください」――適切ではない。「必要不可欠」と先に断定して協力を望ましいものと示しており、肯定回答へ誘導する質問文になっている。
3.「あなたは、ネグレクトされている児童の早期発見に向けて、地域でのアセスメント活動に協力したいと思いますか。あてはまるもの1つを選択してください」――適切ではない。「ネグレクト」「アセスメント」は回答者全員が同じ意味で理解するとは限らない専門用語で、回答の確かさを損なうおそれがある。
4.「あなたは、児童虐待の予防に向けた小学校での取組に協力したいと思いますか。あてはまるもの1つを選択してください」――正答であり最も適切である。一つの予防活動に対する回答者本人の協力意向を、中立的な形で直接尋ねている。
5.「あなたは、虐待を受けた児童の心理面を支える活動に、地域のニートが協力することについて、どのようにお考えですか。あてはまるもの1つを選択してください」――適切ではない。回答者本人の協力意向ではなく、特定の属性をもつ第三者の協力への評価を尋ねており、調査目的と測定内容が一致しない。

覚えるポイント

質問文は「一問一論点・平易な語・中立的表現・調査目的との一致」で点検し、ダブルバーレル、専門用語、誘導を除く。

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