27AM82第27回 精神保健福祉士国家試験 過去問

新カリキュラム(第27・28回)共通科目社会福祉調査の基礎

事例を読んで、A市地域包括支援センターが実施する調査票の配布・回収の方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 A市地域包括支援センターでは、担当圏域における要支援状態の高齢者50名を対象に、高齢者が感じている困りごとの把握を目的とした標本調査を実施することとした。センター長からの「ご家族の困りごとではなく、高齢者ご自身が感じている困りごとの把握が目的である点に注意すること」という指示を踏まえて、調査票の配布・回収方法を検討することとなった。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

誰が回答したかを確かめ、家族の意見と混同せず高齢者本人の困りごとを把握できる配布・回収方法を選択する。

解説

個別面接調査は、調査員が対象者本人を訪ね、調査票に沿って口頭で質問し、本人の回答を調査員が記録する方法である。回答者が対象者本人であることを確認でき、本人以外の第三者の影響を受けにくい点が大きな利点となる。事例では、調査対象が要支援状態の高齢者50名であり、把握したいのは家族ではなく高齢者本人が感じる困りごとである。したがって、家族が記入・助言・代答する可能性を抑え、必要に応じて質問の理解を確かめながら本人の言葉を聴ける個別面接調査が最も適切である。もっとも、面接では調査員による誘導を避け、同じ尋ね方を保つ訓練や、プライバシーを確保した場の設定が必要である。

選択肢の確認

1.郵送調査――適切ではない。低費用で広範囲に配布できるが、返送された調査票を対象高齢者本人が記入したのか、家族が代答したのかを確認しにくい。
2.留置調査――適切ではない。訪問して調査票を預け後日回収するため郵送より本人確認はしやすいが、記入場面に立ち会わず家族の影響や代答を排除できない。
3.個別面接調査――正答であり最も適切である。調査員が対象高齢者本人に直接質問して回答を記録するため、本人による回答を確認し、家族の困りごととの混同を防ぎやすい。
4.集合調査――適切ではない。一定の場所に対象者を集めて一斉に回答を得る方法であり、要支援高齢者の移動負担があり、個別の理解確認やプライバシー確保にも限界がある。
5.インターネット調査――適切ではない。迅速に回答を集められる一方、端末利用環境や操作能力による偏りが生じ得て、対象者本人が回答したことも確認しにくい。

覚えるポイント

調査法は目的から選ぶ。本回答か第三者回答かの識別を最優先する場面では、本人に直接質問する個別面接調査が強い。

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