59PM015|第59回 作業療法士国家試験 過去問
11 歳の男児。知的障害。ゲームソフトを買ってもらえなかったことをきっかけ に、母親への暴力が激しくなり精神科に入院した。入院1 週後、興奮は徐々に落ち 着いてきたため、作業療法が導入された。 この患児に対して行う作業療法で適切でないのはどれか。
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正解: 1
正答
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この問題のポイント
知的障害の子どもの作業療法では、発達水準(精神年齢)に合わせた課題が基本です。暦年齢(11歳)に合わせた作業は、認知的・行動的負担を増加させ、失敗体験や情緒的反応を引き起こす可能性があります。
解説
11歳の男児で知的障害を有しており、ゲームソフトの購入を求めることがきっかけで母親への暴力を起こしたという背景があります。この場合、作業療法の目的は、情緒的安定を促進し、親子関係の修復を図ることです。
作業療法の介入においては、精神年齢(MA)に合わせた課題設定が重要です。暦年齢(CA)に合わせた作業は、その子どもの認知能力を超えている可能性があり、理解できない複雑な指示や高難易度の課題は失敗を招き、行動問題を悪化させるリスクがあります。
一方、他の選択肢は適切です:
- 障害の特性を家族に説明することは、家族の理解を深め、適切な対応を促進します。
- 患児が興味を持つ作業から導入することは、動機付けを高め、治療的関係を築く上で効果的です。
- 指示の際の称賛や動機付けは、行動支援においてポジティブ強化の基本原則です。
- 親子の自然な情緒的交流を支援することは、暴力の背景にある関係性の修復に寄与します。
したがって、暦年齢相応の作業を用いるは、子どもの発達水準に合わないため、適切でない介入です。
選択肢の確認
1.暦年齢相応の作業を用いる。:不適切。精神年齢に合わせるべき。
2.障害の特性を家族に説明する。:適切。家族理解のため重要。
3.患児が興味を示す作業から導入する。:適切。動機付けを高める。
4.指示をする際には称賛し動機付けを高める。:適切。ポジティブ強化の原則。
5.親子の自然な情緒的交流ができるように支援する。:適切。関係修復のための核心。
覚えるポイント
「知的障害の作業は、精神年齢に合わせる」→ CA(暦年齢)ではなく、MA(精神年齢)をもとに。