60AM070|第60回 作業療法士国家試験 過去問
肺気量分画のうちの2 つを用いて肺胞換気量を算出する場合、使用するのはどれ か。2 つ選べ。
2つ選択
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正解: 2・3
正答
2.1回換気量 ・ 3.死腔換気量
この問題のポイント
肺胞換気量とは、実際に肺胞でガス交換が起こる気量であり、呼吸中の「効果的な換気量」として定義されます。この値は、1回の呼吸で肺胞に到達する気量を算出することで求められます。その計算には、1回換気量と死腔換気量の2つの値が必要です。
解説
肺胞換気量は、以下の式で算出されます。
肺胞換気量=(1回換気量 − 死腔換気量)× 呼吸数
この式から、1回換気量は「1回の呼吸で肺に移動する総気量」を表し、死腔換気量は「そのうち肺胞に到達しない、解剖学的死腔や肺胞死腔に属する気量」を意味します。この2つの値を用いることで、実際にガス交換に参加する気量(肺胞換気)を正確に評価できます。
例えば、1回換気量が500mL、死腔換気量が150mL、呼吸数が15回/分の場合、肺胞換気量は(500−150)×15=5,250mL/分となります。この計算は、肺気腫などの死腔増加による換気効率低下を評価する上で極めて重要です。
選択肢の確認
1.残気量:肺内に残る気量で、肺胞換気の計算には関与しない。
2.1 回換気量:正しい。肺胞換気の計算式に直接使用される。
3.死腔換気量:正しい。1回換気量から差し引くことで肺胞換気を導出。
4.予備吸気量:予備的な吸気量で、換気量の計算には関与しない。
5.予備呼気量:呼気の余裕量で、肺胞換気の評価には必要ない。
覚えるポイント
「1回の呼吸で実際に肺胞に届く気量」=(1回換気量 − 死腔量)
→ 計算に必要なのは「1回換気量」と「死腔換気量」の2つだけ。他の肺気量分画は、この式に含まれない。