59PM008|第59回 作業療法士国家試験 過去問
80 歳の男性。糖尿病で治療中。意識混濁と呂律緩慢のため救急車で搬入された。 初診時の心電図(別冊No. 2A)と頭部MRI 拡散強調像(別冊No. 2B)を別に示す。 この疾患の再発予防に使用される最も適した薬剤はどれか。

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正解: 3
正答
3.抗凝固薬
この問題のポイント
意識混濁と呂律緩慢を主訴とする80歳男性で、心電図にf波(心房細動)とRR間隔の不整、頭部MRIで左後頭葉〜頭頂葉の高信号域(急性脳梗塞)が確認される。これらの所見は「心原性脳塞栓症」の典型的な診断基準を示しており、再発予防のための標準的治療は抗凝固療法である。
解説
この患者は糖尿病の背景があり、心房細動(心電図で確認)により心房内の血栓が形成されるリスクがある。その血栓が脳動脈に塞栓することで、急性脳梗塞が起こっている(MRIの拡散強調像で白質領域の高信号が確認)。このような心原性脳塞栓は、再発リスクが高く、抗凝固薬(例:ワルファリン、アピキサバンなど)が再発予防の第一選択である。特に、心房細動の有無と脳梗塞の発生経路が明確な場合、抗凝固療法は脳梗塞の再発を大幅に減少させる。
選択肢の確認
1.硝酸薬:狭心症や心不全の治療に用いられるが、脳梗塞の再発予防には効果なし。
2.β 遮断薬:心拍数のコントロールに有用だが、血栓形成を防ぐための治療薬ではない。
3.抗凝固薬:心房細動による血栓形成を抑制し、脳梗塞再発を防ぐための標準治療。
4.ステロイド薬:脳浮腫の管理に限られるが、再発予防には適応なし。
5.抗てんかん薬 別 冊 No. 2 A、B:脳梗塞後発作の治療に用いられるが、再発予防には関与しない。
覚えるポイント
「心房細動+MRIの脳梗塞」=「心原性脳塞栓」→「抗凝固薬」が再発予防の第一選択。
診断の流れを整理すれば、治療の判断が明確になる。