60PM009第60回 作業療法士国家試験 過去問

78 歳の男性。病室からリハビリテーション室まで歩いて来室した。到着後に息 苦しく動悸がすると訴えたため、直ちに心電図検査が施行された。心電図(別冊 No. 4)を別に示す。 心電図の所見で正しいのはどれか。

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正解: 3

正答

3.心房細動

この問題のポイント

高齢者における動悸や息苦しさの訴えは、心電図検査で早期に不整脈の診断を確立することが重要です。本問では、歩行後の症状と心電図所見が一致しており、特に「P波の消失」「細かいf波の出現」「RR間隔の完全な不規則性」が心房細動の典型的な所見です。リハビリ環境ではこうした不整脈は作業遂行の中断要因となるため、迅速な評価が求められます。

解説

78歳の男性が歩行後に息苦しさと動悸を訴えたことから、心電図検査を実施。I・II・III誘導で確認された所見は、P波が消失しており、基線に細かく不規則に揺れるf波(細動波)が認められ、RR間隔が完全に不規則(絶対性不整脈)である。これらは心房細動の典型的な心電図特徴です。高齢者では頻度が高い不整脈で、脳塞栓リスクが増すため、適切な評価と対応が求められます。

選択肢の確認

1.心室細動:規則的なQRS波がなく、混沌とした波形で、意識消失を引き起こす致死性不整脈。本問の所見と一致しない。
2.心室頻拍:幅広いQRS波が規則的に出現するが、本問ではQRS幅が正常で、RR間隔が不規則であるため不適切。
3.心房細動:P波消失、f波、RR間隔の不規則性が確認され、設問と一致。正解。
4.心室性期外収縮:散在的に出現する異常QRS波で、代償性休止期を伴うが、本問の波形パターンと一致しない。
5.完全房室ブロック 別 冊 No. 4:P波とQRS波が独立して出現し、房室解離を示すが、本問ではP波が消失しているため不適切。

覚えるポイント

心房細動の3大所見を記憶:① P波の消失、② f波(細動波)の出現、③ RR間隔の完全な不規則性。リハビリ現場では、この不整脈の発見は作業の中断・患者の安全確保に直結するため、迅速な判断と対応が不可欠です。

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