60PM010|第60回 作業療法士国家試験 過去問
71 歳の男性。令和6 年8 月19 日(月)に病院で認知症の検査を受けた。結果(別 冊No. 5)を別に示す。 疑われる認知症の重症度はどれか。

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正解: 2
正答
2.軽度認知症
この問題のポイント
認知症の重症度を判断する際、簡易な評価スケール(HDS-R)の得点をもとに「認知症疑い」と「重症度」を区別する。本問では、HDS-Rの合計得点が20点前後であることから、軽度認知症が最も適切な診断となる。
解説
71歳の男性が受診した際、HDS-R(長谷川式簡易知能評価スケール)による検査が実施された。各項目の採点結果をもとに合計得点が20点前後と推定された。HDS-Rのカットオフ値は20点以下(21点未満)で「認知症疑い」とされる。この得点は、日常生活の作業能力や記憶、注意、判断の一部に異常がみられるが、完全な喪失ではなく、軽度の機能低下を示す。特に、日時の見当識(曜日誤り)、3単語遅延再生のヒントでのみ再生可能、語流暢性の低下などは軽度の認知障害の典型的な所見である。中等度以降では、より多くの項目で失敗が見られ、得点は10点台前半以下となるため、本症例は中等度以降とは言えない。
選択肢の確認
1.認知症なし:HDS-Rで21点以上が正常、本例は20点以下で認知症疑い。誤り。
2.軽度認知症:20点以下で認知症疑いとされ、得点分布と所見から適切。正解。
3.中等度認知症:10点台前半が一般的で、本例の得点は明らかに上回る。誤り。
4.重度認知症:一桁台の得点が特徴で、本例では検査が実施可能。誤り。
5.最重度認知症 別 冊 No. 5:検査自体が困難となるため、本例の状況と矛盾。誤り。
覚えるポイント
HDS-Rの20点以下=認知症疑い、21点以上=正常。得点が20点前後なら「軽度認知症」と判断。作業療法士として、日常生活の作業(記録、計算、場所認識)の能力を評価し、その結果をもとに認知症の重症度を適切に判断することが重要。