60AM083第60回 作業療法士国家試験 過去問

長期間の安静臥床で増加するのはどれか。

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正解: 4

正答

4.関節の結合組織

この問題のポイント

長期間の安静臥床では、身体の機能が徐々に変化し、その中で「増加(悪化)するもの」を問う問題は、作業療法士国家試験で頻出。特に「廃用症候群」という概念を理解することが鍵です。安静状態では、関節周囲の結合組織が増殖・短縮し、関節拘縮を引き起こすため、この選択肢が唯一「増加する」という臨床的現象です。

解説

長期間の安静臥床(例:入院中、手術後の長期休養)では、身体の使用が極端に減少します。その結果、関節周囲の結合組織(主にコラーゲン線維)が過剰に増殖・短縮し、関節の動きが制限される「関節拘縮」が進行します。これは、廃用症候群の典型的な悪化現象です。

一方、他の選択肢はすべて安静臥床により低下します。骨密度は荷重が減少して低下し、筋持久性や筋力も減少。腸管蠕動運動は低下し便秘リスクが高まり、最大酸素摂取量(VO₂max)も心肺機能の低下により減少します。

この問題は「増加するもの」を問う逆問いであり、初学者が「すべてが低下する」と考えがちですが、関節の結合組織が増殖するという事実を正確に把握することが必要です。

選択肢の確認

1.骨密度:荷重減少により低下(誤り)
2.筋持久性:廃用により低下(誤り)
3.腸管蠕動運動:低下し便秘リスク上昇(誤り)
4.関節の結合組織:増殖・短縮により増加(正解)
5.最大酸素摂取量:心肺機能低下により低下(誤り)

覚えるポイント

「安静で関節が動かない=結合組織が増える」というシンプルなルールを覚えてください。これは作業療法士が患者の機能回復計画を立てる際に、早期に介入すべき「廃用症候群の兆候」を認識するための基本です。

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