61AM027|第61回 作業療法士国家試験 過去問
長期臥床後、離床開始時に注意すべき血液検査所見はどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1.D ダイマー
この問題のポイント
長期臥床は深部静脈血栓症(DVT)のリスクを著しく高め、離床時に血栓が遊離して肺塞栓症(PE)を引き起こす可能性がある。PEは急性で命を脅かすため、離床前にそのリスクを早期に検出することが極めて重要である。
解説
長期臥床後、離床開始時にはDダイマーの値を確認することが必要である。Dダイマーは血栓形成や血栓線溶系の活性化を反映するバイオマーカーであり、DVTやPEの有無をスクリーニングする上で最も重要な血液検査値である。臥床中に血栓が形成され、離床に伴う動きで遊離するリスクが高まるため、離床前にDダイマーをチェックすることは、患者の安全を守るための基本的な臨床判断となる。
この検査は、下肢の腫脹、痛み、発赤、熱感などの臨床所見と併せて評価され、高値であれば下肢静脈超音波検査を実施し、離床を延期することが求められる。
選択肢の確認
1.D ダイマー:正しい。DVT・PEのリスクを評価するための重要な検査値。離床前に必ず確認すべき。
2.血糖値:運動前後の血糖管理は重要だが、離床時の緊急リスクとは直接関係ない。
3.白血球数:感染の有無を示すが、離床リスクとは直接結びつかない。
4.アルブミン:栄養状態の評価には有用だが、急性リスクとして優先度は低い。
5.クレアチニン:腎機能の指標だが、離床時の即時危険とは無関係。
覚えるポイント
「臥床→血栓リスク→Dダイマーを確認」がキーワード。離床前にDダイマーをチェックすることは、患者の命を守るための最も重要な初期評価である。