61AM023|第61回 作業療法士国家試験 過去問
臨床研究に関する倫理指針で正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
臨床研究における倫理的配慮は、研究対象者の尊厳と権利を守る上で極めて重要です。特に「死者に関する情報」が保護対象である点は、一般的な誤解を招きやすい内容です。研究対象が「生存者だけ」という思い込みを払拭し、死者的な情報も倫理的に扱われるべきであることが、この問題の核心です。
解説
「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針(2021年)」では、研究対象に「生存者」と「死者」の両方が含まれることが明確に規定されています。特に、死者の遺伝情報、診療記録、試料などは、個人情報保護の観点からも、研究倫理の保護対象に位置づけられています。このため、死者に係る情報も研究の実施において適切に扱われる必要があります。
作業療法士が臨床研究に関与する際には、研究対象の多様性を認識し、死者的なデータも倫理的に扱う姿勢が求められます。この点は、研究の信頼性と社会的責任を高める上で不可欠です。
選択肢の確認
1.個人情報は誰でも閲覧できる。
→ 誤り。個人情報は研究関与者に限って厳格に管理され、外部に公開されることはない。
2.死者に係る情報は対象である。
→ 正しい。死者の情報・試料も倫理指針で保護対象とされている。
3.侵襲に薬物投与は含まれない。
→ 誤り。薬物投与(例:採血、穿刺)は侵襲に該当する。
4.研究参加中は止めることができない。
→ 誤り。参加者はいつでもインフォームド・コンセントを撤回できる。
5.守秘義務は研究終了後に解除される。
→ 誤り。守秘義務は研究終了後も継続される。
覚えるポイント
「研究対象は生存者だけ」という誤解を避け、死者の情報も倫理的に保護されること。また、参加者の参加をいつでも中止できる権利や個人情報の厳格な管理も、臨床研究の基本的な原則です。