109Q288|第109回 薬剤師国家試験 過去問
42 歳女性。半年前に両側手指関節及び両側膝関節の痛みを自覚し病院を受 診した。検査の結果、関節リウマチと診断され、処方1 による治療を受けていた。 症状のコントロールが不十分だったためメトトレキサートが漸増されたが、多発性 関節炎は持続した。最近では仕事にも支障をきたすようになったため、治療方針が 変更されることになった。この患者は小児期に水痘に罹患した既往がある。 (検査値) CRP 5.0 mg/dL、リウマトイド因子陽性、抗CCP 抗体(抗環状シトルリン化 ペプチド抗体)陽性、抗核抗体陰性、AST 25 IU/L、ALT 15 IU/L、 eGFR 80 mL/min/1.73 m 2 (処方1 ) メトトレキサートカプセル2 mg 1 回1 カプセル(1 日2 カプセル) 毎週 日曜日1 日2 回 9 時、21 時 4 日分(投与実日数) メトトレキサートカプセル2 mg 1 回1 カプセル(1 日1 カプセル) 毎週 月曜日1 日1 回 9 時 4 日分(投与実日数) この患者に追加する治療薬として、適切なのはどれか。2つ選べ。
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正解: 2・5
正答
2・5
この問題のポイント
メトトレキサート治療下でも活動性が残る関節リウマチでは、JAK阻害薬または生物学的抗リウマチ薬の追加を検討します。
解説
トファシチニブはJAKを阻害して複数サイトカインの細胞内シグナルを抑える標的型合成抗リウマチ薬です。アダリムマブはTNF-αを中和する生物学的抗リウマチ薬です。メトトレキサートで効果不十分な活動性関節リウマチに、疾患活動性、感染症、合併症等を評価して追加できます。開始前には結核・B型肝炎等をスクリーニングし、帯状疱疹を含む重篤感染症に注意します。エリスロマイシンは抗菌薬、免疫グロブリン製剤は本例の標準追加薬ではなく、コルヒチンは痛風・家族性地中海熱等に用います。
選択肢の確認
1.エリスロマイシン:関節リウマチの疾患修飾薬ではありません。
2.トファシチニブ:正答。JAK阻害薬です。
3.免疫グロブリン製剤:本例の標準的追加治療ではありません。
4.コルヒチン:関節リウマチの疾患修飾薬ではありません。
5.アダリムマブ:正答。抗TNF-α抗体です。
覚えるポイント
MTX効果不十分なら、生物学的DMARDまたはJAK阻害薬を検討し、感染症を事前評価します。