110Q008|第110回 薬剤師国家試験 過去問
以下の化合物のうち、最も酸性度が高いのはどれか。1つ選べ。 OH OH OH OH OH NH2 Cl NO2 1 2 3 4 5

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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
酸性度は、脱プロトン化後の共役塩基がどれだけ安定かで比較します。フェノールでは置換基の誘起効果と共鳴効果がフェノキシドイオンの安定性を左右します。
解説
画像の1は脂肪族アルコール、2はフェノール、3〜5はp置換フェノールです。フェノールは脱プロトン化後の負電荷を芳香環へ共鳴分散できるため、シクロヘキサノールより酸性です。p-アミノ基は電子供与性が強く、負電荷を持つ共役塩基を不安定化します。塩素には電子求引性の誘起効果がありますが、p-ニトロ基は強い誘起効果と共鳴効果で電子を引き、フェノキシドの負電荷を最もよく分散・安定化します。
選択肢の確認
1.選択肢1(画像参照):シクロヘキサノールで、アルコキシドの負電荷を芳香環へ共鳴分散できません。
2.選択肢2(画像参照):無置換フェノールで、1より酸性ですが強い電子求引基を持ちません。
3.選択肢3(画像参照):p-アミノ基が電子を供与し、共役塩基を安定化する方向には働きません。
4.選択肢4(画像参照):p-クロロ基の誘起的な電子求引で酸性度は上がりますが、ニトロ基ほど強くありません。
5.選択肢5(画像参照):p-ニトロ基がフェノキシドを強く安定化するため、最も酸性度が高くなります。
覚えるポイント
酸の強さは酸そのものではなく共役塩基で比較し、「電子求引基は負電荷を安定化する」と考えます。