110Q275第110回 薬剤師国家試験 過去問

65 歳男性。高血圧症及び気管支ぜん息に対して処方1 及び処方2 の薬剤を 使用していた。 (処方1 ) パルミコート200 μg タービュヘイラー56 吸入 (注) 1 本 1 回1 吸入 1 日2 回 朝夕 吸入 (注:ブデソニド1 回吸入量200 μg のドライパウダー吸入式ステロイド薬) (処方2 ) テルミサルタン錠40 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) エプレレノン錠50 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 朝食後 28 日分 血圧が160/95 mmHg 前後で推移していたため、テルミサルタン錠を80 mg に 増量した。数日後、患者はめまいや頭痛を自覚したため、再来院した。血圧を測定 したところ92/66 mmHg と低値を示した。 テルミサルタン錠は40 mg に減量され自覚症状は消失したが、血圧が 160/95 mmHg まで上昇した。そのため、他の降圧薬を追加することになった。追 加する薬物として適切なのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 2・5

正答

2・5

この問題のポイント

テルミサルタンを再増量せず、作用機序の異なる標準的な降圧薬を追加します。気管支ぜん息と、すでにエプレレノンを使用中である点が除外条件です。

解説

サイアザイド系利尿薬のトリクロルメチアジドと、ジヒドロピリジン系Ca拮抗薬のアムロジピンは、ARBと作用点が異なり追加候補になります。プロプラノロールは非選択的β遮断薬で、β2受容体遮断により気管支収縮を起こしてぜん息を悪化させるおそれがあります。スピロノラクトンは、すでに投与されているエプレレノンと同じミネラルコルチコイド受容体拮抗薬で、重複により高カリウム血症などの危険が高まります。

選択肢の確認

1.プロプラノロール塩酸塩:非選択的β遮断作用が気管支ぜん息を誘発・悪化させるため不適切です。
2.トリクロルメチアジド:正答。循環血液量などを低下させ、ARBへ追加できるサイアザイド系利尿薬です。
3.ベラパミル塩酸塩:非ジヒドロピリジン系で心拍・房室伝導への影響があり、本例で優先する追加薬ではありません。
4.スピロノラクトン:エプレレノンと同系統の重複となるため追加しません。
5.アムロジピンベシル酸塩:正答。血管平滑筋を弛緩させるCa拮抗薬で、ARBとの併用に適します。

覚えるポイント

合併症と既存薬を確認し、ぜん息には非選択的β遮断薬を避け、同系統薬の重複も除外します。

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