110Q285|第110回 薬剤師国家試験 過去問
82 歳男性。夜中に咳込みが激しくなり、病院を受診したところ、気管支ぜ ん息と診断され、処方1 の薬剤が処方された。薬剤師は吸入練習機を用いて吸入指 導を行い、薬剤を交付した。しかし、数日後、家族が薬局に来局し、「処方1 の薬 剤を吸入するとむせるようになり、吸入が困難になった」と話した。薬剤師が処方 医にこの情報を提供したところ、再診察を行い処方1 を処方2 に変更した。 (処方1 ) アニュイティ100 μg エリプタ30 吸入用 (注1) 1 本 1 回2 吸入 1 日1 回 朝 吸入 注1 : フルチカゾンフランカルボン酸エステルを含有するドライパウダー吸 入器(DPI)。1 吸入でフルチカゾンフランカルボン酸エステルとし て100 μg を吸入できる。 (処方2 ) オルベスコ100 μg インヘラー56 吸入用 (注2) 1 本 1 回1 吸入 1 日1 回 朝 吸入 注2 : シクレソニドを含有する加圧式定量噴霧器(pMDI)。1 吸入でシク レソニドとして100 μg を吸入できる。 処方2 の薬剤について、家族に対する薬剤師の説明として適切なのはどれか。 2つ選べ。

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正解: 3・5
正答
3・5
この問題のポイント
画像で変更後のオルベスコはpMDIです。噴霧と吸気を同期させてゆっくり深く吸い、同期が難しければ吸入補助具を用います。
解説
画像資料では、強い吸気を要するDPIから、薬剤を加圧噴霧するpMDIへ変更されたことが確認できます。pMDIは十分に息を吐いた後、吸い始めと同時に噴霧し、ゆっくり深く吸入して息を止めます。高齢者が噴霧と吸気を合わせにくい場合、スペーサーなどの吸入補助具が有用です。シクレソニドは長期管理用の吸入ステロイドで、急性発作を止める薬ではありません。口腔内副作用を減らすため吸入後はうがいを行います。
選択肢の確認
1.急性の発作にも使用できます。:長期管理薬であり、発作時の速やかな気管支拡張には用いません。
2.毎回、「試し噴射」を行い、噴霧を確認してから使用してください。:試し噴射は初回や長期間未使用後などに行い、毎回は不要です。
3.噴霧のタイミングに合わせて、ゆっくり深く吸い込んでください。:正答。pMDIの基本的な吸入手技です。
4.吸入後のうがいは必要ありません。:口腔カンジダ症や嗄声を防ぐため、吸入後にうがいをします。
5.吸気と噴霧のタイミングを合わせにくいときは、吸入補助具の使用をお勧めし ます。:正答。補助具により同期の難しさを補えます。
覚えるポイント
pMDIはゆっくり深く、DPIは速く深く吸うのが基本です。吸入ステロイド後はうがいを行います。