110Q318|第110回 薬剤師国家試験 過去問
79 歳男性。難治性の気管支ぜん息と診断され、吸入ステロイド薬及び長時 間作用性気管支拡張薬による吸入療法を行っていた。しかし、効果不十分のため3 ケ月前よりメポリズマブ(遺伝子組換え)皮下注が追加され、院内処方にて病院で 使用法の指導・確認を行っていた。今月より院外処方となり、薬局に処方1 の処方 箋を持って訪れた。薬剤師は、患者に練習用模擬ペンにて一連の操作をしてもら い、適切に使用できるか確認することとした。 なお、この男性は、同一世帯に75 歳の妻がおり、両者とも要支援・要介護認定 は受けていない。この夫婦は年金受給者でその他の収入はなく、窓口負担割合が1 割である。 (処方1 :処方日7 月1 日) メポリズマブ(遺伝子組換え)皮下注(100 mg/ 1 キット) (注) 1 キット 1 回100 mg 4 週間に1 回 皮下注射(自己注射) (注)この薬剤1 キットの薬価は約16 万円である。 (皮下注ペンの構造と概要) 薬液確認バー 針キャップ (透明) 薬液確認窓 使用前 使用後 安全カバー 未使用の場合、 薬液確認窓から 薬液が見えます 薬液注入後、薬液確認バーが 左側に移動します 穿刺用針は安全カバーに内蔵されており、針キャップを外し、安全カバーが見 えなくなるまで穿刺部位にペン先を押し込むと、針が刺さり、薬液が注入され る構造となっている。 患者の操作等について薬剤師が確認するポイントとして適切なのはどれか。2つ 選べ。

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正解: 2・4
正答
2・4
この問題のポイント
画像のオートインジェクターは、透明な針キャップ、安全カバー、薬液確認窓を備えます。作動には注射部位へまっすぐ十分に押し当てる操作が必要です。
解説
画像では未使用時に薬液確認窓から薬液が見え、注入後には薬液確認バーが移動して完了を確認できる構造です。使用前に透明な針キャップを外し、安全カバーを皮膚へ垂直に当てて本体を十分に押し込みます。そのため、キャップの外し忘れだけでなく、手のけがや握力低下などで押し込み操作ができない状態は、薬が入らない原因として優先的に確認します。安全カバーを指で押す行為は針刺しや誤作動につながり、薬剤を激しく振る操作や斜めに当てる操作も適切ではありません。
選択肢の確認
1.注入前に、ペンを激しく振ってから、薬液確認窓から薬液があるか確認した か。:誤り。薬液は確認しますが、ペンを激しく振りません。
2.ペンを注射部位に押し当てる前に、針キャップを外したか。:正しい。画像左端の透明なキャップを先に外します。
3.注入前の作動確認として、安全カバーを指でペン本体に押し込み、動くことを 確認したか。:誤り。安全カバーを指で作動させてはいけません。
4.手を怪我するなどにより、ペンを注射部位に深く押し込むことができなくなっ ていないか。:正しい。十分に押せなければ注入機構が作動しない可能性があります。
5.注射部位に対して斜め45 度の角度で押し当て注入したか。:誤り。皮膚に対して垂直に押し当てます。
覚えるポイント
画像問題では部品名だけでなく、キャップを外す、垂直に押す、窓で完了を確認する、の動作順で読み取ります。