111Q050|第111回 薬剤師国家試験 過去問
医薬品の原薬を微粉砕することによって増大するのはどれか。1つ選べ。ただ し、粉砕による二次粒子の形成はないものとする。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
二次粒子を作らず原薬を微細化すると、単位質量当たりの表面積が増え、溶媒と接する面が広がって溶けやすくなります。
解説
粒子半径が小さくなるほど比表面積は大きくなります。Noyes–Whitney式では溶解速度は固液界面の面積に比例するため、微粉砕は特に難溶性薬物の溶解を速めます。非常に小さい粒子では曲率と表面自由エネルギーの影響により見かけの飽和溶解度が上がることもあります。一方、微粒子間の凝集・付着力は相対的に強くなりますが、本問は二次粒子を形成しない条件なので、表面積増大による効果を素直に評価します。
選択肢の確認
1.流動性:微粒子では粒子間力の影響が強まり、一般に流れにくくなります。
2.充てん性:凝集性や付着性が高まりやすく、均一で良好な充てんが増すとはいえません。
3.溶解性:正答。比表面積が増して溶解速度が上がり、微細粒子では見かけの溶けやすさも向上します。
4.安定性:表面積増大により酸化、吸湿などを受けやすく、むしろ低下し得ます。
5.結晶性:粉砕応力で結晶欠陥や非晶質化が生じ得るため、増大する性質ではありません。
覚えるポイント
微粉砕は「比表面積増大→溶解促進」。一方で流動性・充てん性・安定性には不利になり得ます。