111Q209第111回 薬剤師国家試験 過去問

58 歳男性。身長 174 cm、体重 82 kg。仕事が忙しくなってストレスがたま り、暴飲暴食で早食いとなった。最近、胸やけとともに、口の中に酸っぱい液体が 上がってくる感じがすることから、相談のために薬局を訪れた。服用薬を確認した ところ、近隣のドラッグストアで購入した酸化マグネシウムを服用していたが、症 状は改善しなかったとのことであった。そこで、医療機関への受診を勧めた。近医 にて内視鏡検査の結果、胃食道逆流症と診断され、以下の処方箋を持って再び薬局 を訪れた。 (処方) オメプラゾール錠 20 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 朝食後 14 日分 この患者に対する指導として適切なのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 3・4

正答

3・4

この問題のポイント

オメプラゾールの腸溶性、吸収後に壁細胞へ到達して酸で活性化される機序、服用忘れへの対応、逆流を悪化させる生活習慣を確認します。

解説

オメプラゾールは酸に不安定なため腸溶錠として胃を通過し、小腸で溶けて吸収された後に壁細胞の酸性分泌細管へ集積・活性化されます。胃内で溶けて胃粘膜へ直接即効的に働く薬ではなく、酸化マグネシウムとの同時服用で保護する必要もありません。効果や治療反応には個人差があるため、再来時に症状改善や有害事象を確認します。飲み忘れは次回が近くなければ気付いた時に服用し、2回分をまとめません。炭酸飲料、過食、早食い、遅い夕食などは逆流症状を悪化させ得るため控えます。

選択肢の確認

1.胃で錠剤から成分が溶けだして胃粘膜に直接作用するので、即効性があります。:誤り。腸溶錠として小腸で溶け、吸収後に壁細胞へ届きます。
2.本剤の成分は胃で分解されると効果が落ちるため、酸化マグネシウムを同時に 服用してください。:誤り。腸溶性で保護されており併用は不要です。
3.効果には個人差があるので、次回、効果について聞かせてください。:正答。治療反応を継続評価します。
4.飲み忘れた時には、次に飲む時間が近い場合を除いて、気がついた時にできる だけ早く服用してください。:正答。次回が近ければ1回飛ばします。
5.炭酸飲料を積極的に飲むようにしてください。:誤り。逆流症状を悪化させる可能性があります。

覚えるポイント

PPIは腸溶製剤→小腸吸収→壁細胞の酸性環境で活性化。効果確認と逆流を減らす生活指導も行います。

111Q208111Q210
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