111Q337第111回 薬剤師国家試験 過去問

注射剤の吸着や配合変化に関する記述として適切なのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 1・3

正答

1・3

この問題のポイント

ニトログリセリンはPVCへ吸着し、Caとリン酸は難溶性塩を作ります。溶媒・pH・電解質による配合変化も押さえます。

解説

ニトログリセリンはPVCチューブ中の可塑剤等へ吸着して投与量が低下するため、ポリオレフィン等のPVCフリー輸液セットを用います。リン酸塩を含むアミノ酸輸液へCa製剤を混合するとリン酸カルシウム沈殿を生じ、肺塞栓等の危険があるため配合を避けます。ジアゼパム注は非水性溶媒で溶解しており、水性輸液で大きく希釈すると析出しやすいため、「大量に希釈」は不適切です。リポソーム型アムホテリシンBは注射用水で溶解後、5%ブドウ糖液で希釈し、生理食塩液は凝集・沈殿の原因になります。オメプラゾールNaはアルカリ性で安定し、酸性側の混合で変色・沈殿しやすい薬です。

選択肢の確認

1.ニトログリセリンは輸液ルートに吸着するため、ポリ塩化ビニル(PVC)フ リーの輸液ルートを用いる。:正答。吸着による損失を防ぎます。
2.ジアゼパム注射液には非水溶性溶媒が用いられているため、大量の輸液で希釈 し投与する。:水性輸液で析出するため不適切です。
3.アミノ酸輸液(リン酸塩含有輸液)にグルコン酸カルシウムを混合すると、難 溶性の塩を生成するため配合を避ける。:正答。リン酸Ca沈殿を防ぎます。
4.注射用アムホテリシン B リポソーム製剤の希釈時には沈殿を防ぐために、生理 食塩液を用いる。:5%ブドウ糖液を用います。
5.オメプラゾールナトリウム注射剤にアルカリ性の注射剤を混合すると白濁する。:酸性側で不安定です。

覚えるポイント

吸着は材質、沈殿はpH・溶媒・Ca/リン酸などのイオン組合せを確認します。

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