59PM016|第59回 理学療法士国家試験 過去問
心電図(別冊No. 4)を別に示す。 考えられるのはどれか。

解答・解説を見る
正解: 5
正答
5.心室期外収縮
この問題のポイント
心電図の波形の特徴(特にQRS波の性質とP波の有無)から、異常な心拍の性質を判断する。本問では「狭いQRS」と「不規則な間隔」がキーポイントであり、P波が認められないことから、心房の活動とは無関係な心室の異常収縮が疑われる。
解説
画像所見では、狭いQRS波が不規則な間隔で出現し、明確なP波が認められない。心室期外収縮は、通常の心拍の間に突然出現する異常な心拍で、その特徴は「幅が狭いQRS波(通常は30ms未満)」と「P波が存在しない」ことである。この波形は、心室が自発的に収縮する際に生じるため、心房の活動とは無関係。不規則な間隔は、その発生タイミングの無規則性を示しており、心房細動や心室細動とは異なる。心室細動ではQRS波が非常に不規則で、波形が不明瞭な乱れ状態となるが、本問では「狭いQRS」という特徴があるため、心室細動とは異なる。房室ブロックではP波とQRS波の間隔が異常な延長または欠如が特徴で、本問ではそのようなパターンは確認されていない。心房粗動では鋸歯状のF波が特徴で、心房細動では不規則なRR間隔が強く現れるが、本問ではP波の欠如と狭いQRSの組み合わせが心室期外収縮に特徴的である。
選択肢の確認
1.心房細動:P波なし、不規則なRR間隔が特徴だが、F波(鋸歯状)が見られるべきで、本問ではその波形が確認されていない。
2.心房粗動:鋸歯状F波が特徴で、本問ではその波形が確認されていない。
3.房室ブロック:P波とQRS波の間隔が異常延長または欠如が特徴で、本問ではその様子は確認されていない。
4.心室細動:QRS波が不明瞭で乱れ、高頻度で出現するが、本問では「狭いQRS」という特徴があるため不一致。
5.心室期外収縮 別 冊 No. 4:狭いQRS、不規則な間隔、P波の欠如が一致しており、最も適切な診断。
覚えるポイント
「P波なし + 狭いQRS + 不規則な間隔」=心室期外収縮。この3つが同時に確認されれば、診断が明確になる。