61AM007|第61回 理学療法士国家試験 過去問
65 歳の男性。心不全のため入院した。現在はβ 遮断薬を内服している。心電図 モニターの波形(別冊No. 1)を別に示す。 所見で正しいのはどれか。

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正解: 4
正答
4.洞性徐脈
この問題のポイント
心電図の所見を正しく鑑別するためには、P波の有無、P-QRS関係、R-R間隔の規則性、心拍数の速度を順に確認する必要があります。特に、β遮断薬の内服が徐脈を引き起こす可能性を考慮した上で、規則的な波形と正常P波の存在から、洞性徐脈が最も適切です。
解説
65歳の男性で心不全を背景にβ遮断薬を内服している状態で、心電図モニターではR-R間隔が一定で、各QRS波の前に正常なP波が先行していることが確認されています。この特徴は「洞調律」として解釈され、心拍数が著しく遅い(徐脈)ことから「洞性徐脈」と判断されます。β遮断薬は心迷走神経を抑制し、心拍数を減少させるため、この所見は薬剤性原因によるものと解釈されます。P波が存在し、P-QRSの関係が保たれ、R-R間隔が規則的であるため、心房細動や心房粗動、Ⅲ度房室ブロックとは異なります。
選択肢の確認
1.心室期外収縮:QRS幅が広く、早期に出現するが、本問では規則的で早期収縮なし → 間違え。
2.心房細動:P波が消失し、R-R間隔が不規則であるため、本問の波形と一致しない → 間違え。
3.心房粗動:鋸歯状のF波が確認されないため、本問の所見と一致しない → 間違え。
4.洞性徐脈:正常P波が各QRS前に出現し、R-Rが一定で心拍数が遅い → 正しい。
5.Ⅲ度房室ブロック 別 冊:P波とQRS波が無関係(房室解離)であるが、本問ではP-QRSが対応している → 間違え。
覚えるポイント
「Pあり+R-R一定+徐脈=洞性徐脈」という3つのキーポイントを記憶すると、臨床的にも頻出の不整脈を的確に診断できます。特に、β遮断薬の使用が徐脈を引き起こすという因果関係は、臨床判断において重要です。