60AM007第60回 理学療法士国家試験 過去問

22 歳の男性。大学の野球部に所属している。右上肢の投球動作時の違和感を訴 えて受診し、理学療法が開始された。 図に示す手法で伸長される筋はどれか。

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正解: 5

正答

5.大円筋

この問題のポイント

肩関節の外旋運動を実施する際、その動作が対向筋(拮抗筋)である内旋筋を伸長させることが鍵です。特に、投球動作で頻発する肩関節の外旋に伴い、内旋機能を維持する大円筋が過度に緊張するリスクがあります。本問では、仰臥位で肩を90度外転、肘を90度屈曲し、前腕を重力方向へ倒すことで、肩関節の外旋を強制的に実行しています。この動きは、内旋筋群を伸長させるための典型的なストレッチ手法です。

解説

図示された手法は、仰臥位で肩関節を90度外転、肘を90度屈曲した状態で、手首に重錘を装着し、前腕を床方向へ倒すことで肩関節を外旋させるものです。この動作は、筋の作用と逆の動きを行うことで伸長を目的とするため、外旋を行うとその対向筋である内旋筋が引き伸ばされます。大円筋は肩関節の内旋・内転・伸展を主な作用とし、外旋運動では収縮しやすいため、この肢位ではその筋が伸長されることが確認されます。他の筋肉(例:前鋸筋、棘下筋)は外旋を主な作用とし、外旋運動では収縮方向に移動するため、伸長されません。

選択肢の確認

1.棘下筋:外旋を主な作用とし、外旋運動では収縮するため、伸長されない。
2.棘上筋:外転を主な作用とし、90度外転位では短縮状態にあるため、伸長されない。
3.小円筋:外旋を主な作用とし、外旋運動では収縮するため、伸長されない。
4.前鋸筋:外転・上方回旋を主な作用とし、この肢位では直接的な伸長効果は期待できない。
5.大円筋:内旋作用を持つため、外旋運動により拮抗として伸長される。正解。

覚えるポイント

「外旋を強制すると、内旋筋が伸びる」というルールを覚えてください。投球時の肩関節の異常感は、外旋に伴う筋の過緊張が原因であることが多く、この手法はそのバランスを取るための基本的な介入です。

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