72PM95|第72回 診療放射線技師国家試験 過去問
X線画像の評価で正しいのはどれか。2つ選べ。
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正解: 2・3
正答
2・3
この問題のポイント
画像評価指標を、ROCの検出性、RMS粒状度の濃度ゆらぎ、解像力・MTFの空間周波数特性に分けます。
解説
ROC解析は診断基準を変えたときの感度と1−特異度の関係を曲線化し、AUCなどで読影者や画像システムの検出能を比較します。RMS粒状度は一様部のフィルム濃度変動を平均値の周囲の標準偏差として表します。解像力は被写体コントラスト上昇で一律に低下するものではなく、MTFは単一周波数ではなく空間周波数に対する応答曲線全体で評価します。
選択肢の確認
1
1.被写体のコントラストが上昇すれば解像力は低下する。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 被写体コントラストが高いほど近接構造の区別は容易になり、解像力が一律に低下する関係ではありません。
2
2.ROC解析は読影者間の能力の差を評価することができる。
判定:正答(記述は正しい)。 同じ試料を異なる読影者が評価したROC曲線やAUCを比較し、読影者間の検出能の差を評価できます。
3
3.RMS粒状度はフィルム濃度の変動を標準偏差値で表している。
判定:正答(記述は正しい)。 RMS粒状度は多点の写真濃度のゆらぎを標準偏差で定量化します。
4
4.解像力は1/(4d) cycles/mmである。(d:分離不能になった細線の幅)
判定:正答ではない(記述は誤り)。 分離不能となった細線幅dとの基本的な対応は1/(2d) cycles/mmであり、1/(4d)とする式は不適切です。
5
5.X線撮影系のMTF評価では10 cycles/mmの特定空間周波数がよく用いられる。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 一般X線撮影系のMTFは複数の空間周波数に対する応答曲線で評価し、10 cycles/mmだけを通常の代表値にはしません。
覚えるポイント
- ROC=検出性、RMS粒状度=濃度変動の標準偏差です。
- MTFは空間周波数の関数として曲線全体を評価します。
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