73AM72|第73回 診療放射線技師国家試験 過去問
電子と物質の相互作用で正しいのはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
電子の衝突損失と放射損失が、密度、原子番号、電子エネルギーにどう依存するかを比較します。
解説
線衝突阻止能は単位長さ当たりの電離・励起損失で、密度に比例します。質量阻止能は密度で除した量です。制動放射による質量放射阻止能はZと電子エネルギーの増加で相対的に大きくなり、衝突阻止能に対する比も高エネルギーほど増加します。
選択肢の確認
1
1.線衝突阻止能は物質の密度によらない。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 線阻止能は質量阻止能に物質密度を掛けた量であり、密度に依存します。
2
2.質量衝突阻止能は制動放射の寄与を含む。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 質量衝突阻止能が含むのは電離・励起の損失で、制動放射は質量放射阻止能に含まれます。
3
3.質量放射阻止能は原子番号の大きい物質ほど小さくなる。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 制動放射は原子核電場が強い高Z物質ほど増えるため、質量放射阻止能は小さくではなく大きくなります。
4
4.質量衝突阻止能は1MeV 以下では電子のエネルギーが大きいほど大きくな
る。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 1 MeV以下の電子では速度上昇とともに単位距離あたりの衝突損失は概して減少する領域で、「大きいほど大きい」とはいえません。
5
5.質量衝突阻止能に対する質量放射阻止能の比は電子のエネルギーが大きいほ
ど大きくなる。
判定:正答(記述は正しい)。 電子エネルギーが高いほど制動放射損失の割合が増え、質量放射阻止能/質量衝突阻止能は大きくなります。
覚えるポイント
- 衝突阻止能=電離・励起、放射阻止能=制動放射です。
- 放射/衝突の比は概ねZと電子エネルギーで増加します。
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